People & Culture「東京レインボープライド2024」に2年連続でブース出展を決めた協和キリン。DE&Iを加速させるための取り組み、目指すべき企業としての在り方(後編)

「私たちのDE&I宣言」実現を担う3人のキーパーソン

協和キリンは2021年に策定した「私たちのDE&I宣言」のもと、さまざまな個性を持つ人材が互いを認め合い、それぞれの能力を最大限に活かせる組織づくりを重視し、多様性を尊重した環境整備を積極的に進めています。ここでは前述した宣言を実現するために日々、就業環境の整備・改善を行っている3名の従業員にフォーカスを当て、東京レインボープライド2024(以下、TRP2024)参加に至った経緯や当社が目指す企業としての在り方を話してもらいました。

「世界基準で社内制度の整備や高い人権意識を持ち、平等性を重んじる企業で在りたいです」

寺村和章/人事部長

寺村和章/人事部長

ー所属している部署で意識していることを教えてください。

従業員一人ひとりの多様性が尊重されることを前提として、平等に仕事ぶりで評価される文化醸成を大切にしたいと思っています。色々な生き方があっていいんです。周囲が決めた当たり前の範疇で生きているかではなく、個人がどのように生きていきたいかが尊重される世の中にしていくためには、社会はもちろん、企業が策定する制度や運用に関しても柔軟に対応していく姿勢が大切であり、それは協和キリンが目指すべき形でもあります。

ープライド・パレードに参加した感想を教えてください。

今回が初めての参加だったのですが、皆さんが本当に楽しそうに歩かれているのが印象的でした。沿道にいる方達からも多くの声援をいただき、本活動への理解・注目がとても高いことを身を持って知ることが出来ました。参加した従業員たちの活きいきとした様子も見れてとても良い時間となりました。

ーTRP2024への参加を経て、協和キリンにおける今後の展望があれば教えてください。

協和キリンは世界中の人達に健康と笑顔をつくる医薬品を提供するため、国内のみならず海外での事業展開を行っています。それに伴い、グローバル化への対応にも積極的に取り組んでいる最中です。世界中で働く協和キリングループの従業員一人ひとりが自分らしい働き方を実現できるよう多様性を受け入れ、世界基準に適応した制度の策定や運用に努めていきます。

「マイノリティの声を取りこぼさず、一人ひとりに成長の機会が与えられる企業を目指します」

信清亜希子/人事部 多様性・健康・組織開発グループ グループ長

信清亜希子/人事部 多様性・健康・組織開発グループ グループ長

ー所属している部署・グループでの取り組みについて教えてください。

多様性とウェルビーイング、組織開発を推進するグループとなります。一人ひとりが会社に居場所があると感じられる、そして個人が最大限の能力を発揮できる環境を整備することで、個人、組織、会社の成長に貢献することがミッションです。具体的には「私たちのDE&I宣言」に基づいてトップ層のコミットメントを形成し、社会的マイノリティの声を社内に反映させ、会社の仕組みとしてDE&Iを組み込む、という3つのアプローチで誰もが自分らしく働ける企業づくりを目指しています。

ーTRP2024にはどのような形で携わったのでしょうか。

私自身は協和キリンがグローバルで一丸となってDE&Iに取り組んでいくために、本社の立場として海外リージョンの関係者と調整を行うなど間接的に携わってきました。当日のブース運営においては正直、30人近くの有志のみなさんが手を挙げてくださるとは想像していなかったので、あらゆる人が自分らしくいられる社会を作ることに貢献したいとアクションを起こしてくれたことに、驚きとともに感激を覚えました。

ーTRP2024への参加を経て、協和キリンにおける今後の展望があれば教えてください。

プライド・パレードへ参加し、数多くの企業や人々がLGBTQ+コミュニティをサポートしたいという熱い想いを携えて行進する姿を目の当たりにして、私自身がより良い社会に変えていくための自信と勇気をもらいました。マイノリティ一人ひとりの声がしっかりと反映され、そして誰もが等しく成長の機会を手にすることが出来る会社づくりへと還元していきたいです。

「協和キリンと協和キリン労働組合が一つとなって参加できたことに意義を感じました」

山本将司/労働組合本社支部 支部長(SCM部製品サプライマネジメントG)

山本将司/労働組合本社支部 支部長(SCM部製品サプライマネジメントG)(左)と、
当日ボランティアとして参加した西村美紀/労働組合本社支部 支部執行委員(ファーマコビジランス本部PVメディカル部サイエンティフィックエバリュエーションG)(右)

ー2年連続でTRP2024への出展を決めた理由を教えてください。

協和キリンにおいてLGBTQ+コミュニティへの理解や親しみを醸成して行くためには、単発での参加では足りず継続して関わっていくことが重要だと考えます。また、昨年の初参加時に協和キリンが”会社として"出展するのではなく、協和キリン労働組合と合同で参加できたことも大きな意義があったと感じていました。その想いを昨年支部長の井邊さんから引継ぎ、今年も労働組合本社支部として、TRPへ携わることを決めました。

ー2回目のブース出展ということで、社内でLGBTQ+に関する意識の変化は感じましたか。

昨年、協和キリンがプライド・パレードへ参加したことを知っている従業員は多いようです。実際に参加した従業員の体験談や当日の様子を写した写真が認知度向上に繋がったのではないでしょうか。その甲斐あって、今年は部署を問わず初めてボランティアとして参加する方の割合がとても多く、中でもキリンホールディングス、キリンビバレッジの従業員にも加わって頂けたことは、大変嬉しい出来事でした。今年参加した従業員の体験談が周囲に共有されることで、この輪が広がっていくことを願っています。

ーTRP2024への参加を経て、協和キリンにおける今後の展望があればお教えください。

今回のブース出展で行ったアンケートの集計結果に基づいたグッズ作成やイベント開催へと繋がっていくことに期待しています。TRP2024への参加自体、非常に意義のあることですが、当日参加出来なかった人にとっても、この活動の趣旨について親しみを感じてもらえるようイベントと普段の生活が地続きとなるような仕掛けができると素敵だと思います。

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