People & Culture「東京レインボープライド2024」に2年連続でブース出展を決めた協和キリン。DE&Iを加速させるための取り組み、目指すべき企業としての在り方(前編)

2024年4月20日(土)~21日(日)(4月19日(金)は天候不良により中止)東京・代々木公園にて、LGBTQ+コミュニティや支援者(=Ally(アライ))と共に「性と生の多様性」を祝福するイベント、東京レインボープライド2024(以下、TRP2024)が開催されました。前身である日本初のプライド・パレード「第1回レズビアン&ゲイパレード」から30周年という節目にあたる本年度は、2日間で計270,000人が来場し、渋谷の街を大行進するパレードには15,000人60梯団24フロートが参加。過去最高動員数を記録し、あらゆる人々が自分らしく生きられる社会の実現に向けた力強い一歩となりました。

昨年に引き続き2回目のブース出展とパレード参加を果たした当社は、ロスフラワーで作られた大きなオーナメントとともに撮影できるスポットの展開や、LGBTQ+の人も自分らしくいられる組織にとって必要なことを問う選択式のアンケートを、来場者向けに実施しました。本稿では当日のレポートほか、協和キリンで多様な人々の活躍推進を行っている3名にもフォーカス。TRP2024への参加に至った経緯や、多様な人材が自分らしく活躍できる企業として取り組んできたこと、これから目指す企業像をご紹介します。

LGBTQ+に関するアンケート回答総数は2,239票

「変わるまで、あきらめない。」というテーマを掲げ開催されたTRP2024。当社はブース出展とプライド・パレードへの参加という形で、LGBTQ+コミュニティを祝福。ロスフラワーの巨大オーナメントを持って撮影できるスポットには時折、列がなされ来場者の注目を惹きました。

並行して「LGBTQ+の人も自分らしくいられる組織づくりのためにはどのようなアクションが必要であるか」を、ボードを用いてアンケート調査を行いました。初日は「こんなアライグッズがあったらいいな」というお題のもと5つの選択肢を設けて集計。結果は「ステッカー」(170票)、「ネックストラップ」(467票)、「ネームホルダー」(436票)、「バッジ」(197票)、「ボールペン」(310票)となり、身につけることで自然とアライ表明できるネックストラップとネックホルダーの需要が高いことが分かりました。

「こんなアライグッズがあったらいいな」アンケート調査結果グラフ(東京レインボープライド2024 協和キリンブース調べ)

また2日目に行われた「こんな機会があったらいいな」というお題では、「定期的な啓発活動・セミナー」(96票)、「同じテーマに関心のある人たちとのグループ形成」(176票)、「企業や学校、社会間の連携」(260票)、「専門家や支援者とのアクセス」(91票)、「アライグッズの作成」(36票)という集計結果に。一番票数の多かった「企業や学校、社会間の連携」に投票した、はるかさんは「数回転職を経験しているが、企業ごとにD&Iへ取り組む意欲・関心の度合いが全く異なるため戸惑うことがあった。1日の大半を過ごすコミュニティの中で、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の知識を得られたり、自然と取り組めたりする社会になったら嬉しい」と自身の体験を踏まえつつ思いを話してくれました。

次いで票数の多かった「同じテーマに関心のある人たちとのグループ形成」に投票したMさんは「自身と同じような悩みや不安を抱える仲間がいると感じられること、そして気軽に話せるということはとても大切だと思う」と、ERG(従業員リソースグループ)の重要性を強調。なお、2日間行われたアンケートの回答総数は2,239票を記録。多くの来場者が足を止め、より自分らしくいられる組織づくりのためにどのようなことが必要であるか考えるきっかけを創出しました。

「こんな機会があったらいいな」アンケート調査結果グラフ(東京レインボープライド2024 協和キリンブース調べ)

ブース運営に携わった有志ボランティアの想い

2日間を通してブース運営に携わったのは、社内で募った有志の従業員たち。アンケートへの参加を促すブース付近での声掛けやロスフラワーオーナメントを用いた撮影の補助など笑顔で来場者を迎えました。また言語の壁をなくすために今年は多国籍の仲間が集まり、日本語、英語、中国語、韓国語の4言語での対応を行いました。

ボランティアとして参加していた従業員からは、「来場者の皆さんが楽しそうにしている姿を目の当たりに出来たり、LGBTQ+コミュニティを身近に感じられたりする有意義な時間だった」「公益性の創出に繋がるアクションに携われている実感がある」「継続してTRPにブース出展をしていくためにも、有志で参画してくれる従業員が増えていけば嬉しい」といった前向きな声が多くあがりました。

また、昨年に引き続きプライド・パレードへ参加した従業員は「沿道に集まってくれた皆さんと手を振り合ったり、ハイタッチしたりするコミュニケーションに気分が高揚した」と、パレードならではの楽しさを改めて感じていた様子。続けて「企業としてTRPへ参加することで、社内外問わずLGBTQ+当事者の方たちに味方であることを表明できる。自身の性的指向で悩んでいる方たちにポジティブなメッセージとして私たちの取り組みが届くことを願っている」と、企業として明確なアライ表明を行う大切さを訴えました。

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