用語集

医薬品に関する専門用語やキーワードをわかりやすく解説した用語集です。

ISO14001環境マネジメントシステム
国際標準化機構が発行した国際規格(IS)に基づいて発行された環境マネジメントシステムのことです。環境マネジメントシステムとは、企業や団体等の組織が環境方針、目的・目標などを設定して、その達成に向けた取組みを実施するための計画、体制、プロセスなどのことを指します。
育薬
医薬品の上市後、実際の治療を通して得られた情報をもとに、有効性や安全性の向上、使い方の改善、適応症の拡大などを行い、より患者さんの治療に役立つ医薬品に育てていくプロセスです。
オープンイノベーション
社内外の知識や技術を組み合わせることにより、革新的な新しい価値を創出することです。
核酸医薬
DNAやRNAの構成成分である核酸を材料とし、生体内の高分子と結合させ、それらに関連する疾病を治療、予防する医薬品です。
GMP(Good Manufacturing Practice)
医薬品の製造管理と品質管理に関する国際基準のことです。GMPは、1968年に世界保健機関(WHO)がその制定を決議し、それを受けて各国で制定されています。
原薬
医薬品の成分のなかで、目的とする効果を示す化学成分のことで、医薬品の有効成分といわれるものです。
抗原
抗原とは、異物の表面に存在しており、抗体が異物を認識して破壊するための標的となるものです。アレルギー反応を引き起こす抗原を、特にアレルゲンと呼びます。
抗体
抗体は、異物から体を守るために働くタンパク質の一種であり、異物が体内に侵入すると、それらを攻撃、排除するために体内で産生されます。抗体は免疫という生体防御システムの一翼を担う大切なものです。
抗体医薬
生体が持つ免疫システムの主役である抗体を主成分とした医薬品です。一つの抗体が一つの標的(抗原)だけを認識するという特異性を利用します。
コンパニオン診断薬
個別化医療で用いられる体外診断用医薬品です。あらかじめ遺伝子やバイオマーカーを調べておくことにより、患者さんごとに有効性が高く、かつ副作用の少ない医薬品を投与することができ、最適な治療法や医薬品を選ぶことを可能にします。特定のがんを中心に、すでに利用されています。
再生医療
ヒトの細胞や組織を加工するなど生きたまま利用し、患者さんの体内に移植や投与することにより、損傷部位を修復し機能回復させる、或いは病巣を治癒させる技術および治療法です。従来治療困難であった疾患に対し、新たな治療の道を開くと期待されています。
シード化合物
ハイスループットスクリーニング等で、創薬標的に対する活性を見出した化合物です。これを基に、種々の合成展開をし、最終的な薬を開発します。
創薬標的分子
病因と関連し、当該疾患に対する創薬を行う際に、ターゲットとなりうる生体分子です。
低分子医薬品
比較的低分子量の化学合成によって製造される従来の医薬品です。
トランスレーショナルリサーチ
基礎研究で見出された創薬技術について、臨床での効果をいちはやく予測するために大学などと連携して行う橋渡し研究です。
バイオ医薬品
化学合成では達成できない薬理作用がある複雑な構造を持ったタンパク質などの生体分子を活用した、副作用が少なく高い効能が期待できる医薬品です。
POTELLIGENT®(ポテリジェント)
協和キリンが、独自に確立した高ADCC活性抗体作製技術です。本技術を用いることで、抗体が保有する糖鎖の中のフコースを低下させた抗体を作製できます。本技術で作製した抗体は、従来の抗体に比べて、標的細胞を極めて効率的に殺傷し、高い抗腫瘍効果を示すことが動物試験で確認されています。
薬物送達システム(Drug Delivery System/DDS)
薬物を、目的とする体の部位へ送り込む技術です。薬効の増強や副作用の軽減が期待できます。
レギュラトリーサイエンス
科学技術の成果を人と社会に役立てることを目的に、根拠に基づく的確な予測、評価、判断を行い、科学技術の成果を人と社会との調和の上で最も望ましい姿に調整するための科学を意味します。
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