症状
頭部や顔面、わきの下など皮脂の分泌の多い部位によくみられます。
乳児期には、黄白色の脂っぽい厚いかさぶたが付着し、思春期以降の場合は、頭部のふけが増え、細かい鱗屑(りんせつ)の付着した紅斑(こうはん)が生じます。
頭部ではかゆみがありますが、顔面ではあまりかゆみがないのが特徴です。
原因
皮脂分泌機能の異常や、皮脂を好むマラセチア菌(カビの一種)の関与が指摘されています。
検査と診断
問診や視診で診断がつきますが、シャンプーや整髪料がきっかけになる場合もあるので、必要に応じてパッチテストを行います。
治療
原因となっている刺激物があればそれを避け、ステロイド外用薬を使用します。
マラセチア菌を殺す抗真菌薬なども使われるようになりました。
【専門医からのひとことアドバイス】
皮脂は皮膚にとって重要なバリアのひとつですが、分泌過剰になると皮膚炎の原因にもなるのです。
顔や頭の皮脂が気になる方は一度皮膚科専門のお医者さんに相談してみましょう。