私たちの身のまわりには、かゆみや皮膚炎を起こすことが知られているさまざまな物質があります。
ここではその代表例をご紹介します。
かゆみや皮膚炎を起こす物質がわかっていれば、その物質に触れない限り、症状が出ることはありません。
原因物質を知ることは、かゆみや皮膚炎を起こさないようにしたり、治療方針を立てるのにとても役立ちます。ここで紹介するもの以外にもかゆみや皮膚炎を起こす物質はあります。また、内臓疾患が原因でかゆみが起こることもあります。気になる症状がある場合には、必ず専門のお医者さんに相談しましょう。
植物
よく耳にするのはウルシですが、その他の植物でもかゆみや皮膚炎を起こすものがあります。
主に植物に含まれる成分がアレルギーの原因となるのですが、敏感な人だと触れなくても近くを通っただけでかゆみや皮膚炎が起こる場合もあります。
化学物質・金属類
普段、当たり前のように使っている薬や生活用品、化粧品、装飾品などにも、アレルギーを起こす原因物質が含まれていることがあります。
今まで平気だった物質に対しても、突然アレルギー反応が起こることもあります。
食品
魚介類や野菜など多くの食品には、かゆみを起こす物質(ヒスタミンなど)が含まれていることが知られています。
さらに、アレルギーに関与する細胞(肥満細胞)に作用して、かゆみを起こす物質(ヒスタミンなど)を生産させる食品として、魚介類、卵白、トマト、イチゴ、チョコレートなどがあげられます。
虫
かゆみや皮膚炎の原因となる虫は身近にたくさんいます。
虫が皮膚を刺したり吸血するときに、毒や分泌液が皮膚内に入り込むためかゆみや皮膚炎が起こると考えられています。場合によっては、皮膚炎だけでなくショックを起こすこともあります。