協和キリンとInveniAIの共同研究におけるマイルストン達成のお知らせ

両社のシナジーにより共同研究が着実に進捗
InveniAIのプラットフォームから見出した創薬コンセプトを協和キリンが前臨床試験で立証

本ニュースリリースは、協和キリンと米国Inveni AI, LLC.が5月31日に発表した英文プレスリリースの内容を、協和キリンが日本語に翻訳、再構成し、発表しています。本ニュースリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先しますことをご留意下さい。協和キリン 英語リリース別ウィンドウで開きます

協和キリン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:宮本昌志、以下「協和キリン」)とInveniAI® LLC(本社:米国コネチカット州ギルフォード、社長兼CEO:Krishnan Nandabalan、以下「InveniAI」)は疾患モデルシステムに関する協業における最初のマイルストンを達成したことをお知らせします。両社の共同研究契約に基づき協和キリンはInveniAIにマイルストンの支払いを行いました。

協和キリンの執行役員 研究開発本部長 鳥居義史は、次のように述べています。「本研究が順調に進捗していることを喜ばしく思います。InveniAIの創薬プラットフォームAlphaMeld®を活用し得られたデータを解析することにより、臨床的に有用と思われる標的分子と疾患への作用機序について、今後の研究の端緒となる知見を得ることができました。我々は、有効性がより高く副作用の低減された新たな治療法へのニーズが存在するある疾患の治療を目的とする非臨床のPOC試験を実施し、我々が想定した通り、その疾患に対する有効性を示唆する結果を得ました。
我々はこの非常に有望な医薬品候補について更に研究を進めていきたいと考えています。ゲームチェンジャーとなりうるInveniAIのプラットフォームにより、今後さらなる新規プログラムが見出されることにも期待を寄せつつ、我々の協業がアンメット・メディカルニーズの充足に貢献できると考え、今後もこの取り組みを進めてまいります。」

InveniAIの社長兼CEOである Krishnan Nandabalan は、次のように述べています。「協和キリンとの協業による成果、また、AIにより標的分子と関連する臨床有用性を予想以上のスピードで見出した技術の進展に嬉しく思います。AI技術を活用した医薬品および創薬標的分子の研究プラットフォームであるInveniAIのAlphaMeld®は、非臨床から後期臨床試験の段階までパートナーによって立証される創薬コンセプトを創出する能力を何度も実証できています。データを意味のある有効性や安全性、臨床評価項目へ落とし込むAlphaMeld®の持つ力は、臨床試験の成功確率を10分の1から10分の3へと押し上げており、今日の医薬品研究開発パラダイムに重要な影響をもたらしています。」

協和キリンとInveniAIは2018年に協業を開始して以来、これまで2020年と2021年の2度、その枠組みを拡大しています。今回達成したマイルストンは、ポートフォリオ最大化のために2018年に開始した最初の共同研究の成果です。今回お知らせした協業に加えて、複数の疾患領域において新薬候補を見出すためのプロジェクトが進行中です。

AlphaMeld®について
AlphaMeld®は、機械学習アルゴリズムを用いたAIベースのプラットフォームです。このプラットフォームは、標的分子、医薬品、ヘルスケア製品や技術のイノベーションを加速させます。このプラットフォームは、理想的な薬物療法のモダリティ(抗体、タンパク質置換、siRNA、mRNA、低分子、細胞治療、遺伝子治療、遺伝子編集)、疾患の重症度、遺伝子オントロジー、疾患経路、蛋白質病、標準治療、新たなイノベーション、および可能性のある技術に基づいて、医学的、科学的、戦略的な要素と商業化の可能性を考慮した検証可能な仮説を生み出すことができます。
InveniAIについて
InveniAI® LLCは米国コネチカット州ギルフォードに拠点を置く、人工知能(AI)および機械学習(ML)のアプリケーションにおいて世界を牽引する企業であり、アンメットメディカルニーズを満たす革新的医薬品の発見やそれらの研究開発を促進することで、革新的イノベーションを医薬品研究開発分野にもたらしています。同社はAlphaMeldを有し、AIと機械学習にペタバイト規模の異種データセットを活用することで、標的分子や創薬研究に寄与しています。このプラットフォームは炎症性消化器疾患、胆道系疾患の腸脳相関ならびにインフラマソームに着目した3つのパイプラインを有する当社のスピンアウトInvea Therapeuticsをはじめ、数多くの企業との協業で実証されています。詳細はこちらのWebサイトまたはSNSをご覧ください。www.inveniai.com別ウィンドウで開きます| LinkedIn:@inveniai別ウィンドウで開きます| Twitter: https://twitter.com/Inveni_AI別ウィンドウで開きます
協和キリンについて
協和キリンは、Life-changingな価値をもつ新しい医薬品を創出し、患者さんへ届けることに真摯に取り組んでいます。70年以上の歴史をもつ日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経などの様々な治療領域において、抗体医薬品の研究をはじめ最先端の科学・技術の応用に邁進し、患者さんと社会のニーズに応えます。4つの地域-日本、アジア/オセアニア、北米、EMEA-にわたり、協和キリンは共通の価値観であるコミットメント・トゥ・ライフ、イノベーション、チームワーク/和・輪、インテグリティのもと、病気と向き合う人々に笑顔をもたらすために尽力します。協和キリンの事業について、詳しくはこちらのサイトでご覧ください。https://www.kyowakirin.co.jp/
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