本ニュースリリースは、当社と米国InveniAI社が発表した英文プレスリリースの内容を、当社が日本語に翻訳、再構成し、発表しています。本ニュースリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先しますことをご留意下さい。
協和キリン 英語リリース
InveniAIと協和キリンがAI創薬技術による新規標的探索の協業を開始
- これまでの協業の枠を広げInveniAI®の技術をさらに活用し、協和キリンの抗体技術に適用する新規標的の探索、評価、最適化を実施
- 協和キリンは開発候補品を臨床開発フェーズへ進めるにあたり複数のプログラムを選択することが可能
- InveniAI®は、一時金、開発や販売に伴うマイルストン、ロイヤリティを受け取る
InveniAI® LLC(本社:米国コネチカット州ギルフォード、社長兼CEO:Krishnan Nandabalan、以下「InveniAI」)と協和キリン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:宮本昌志、以下「協和キリン」)は、InveniAIのAI創薬プラットフォームであるAlphaMeld®を新規標的探索に活用するため、共同研究提携を拡大したことをお知らせします。
2018年より両社間でAlphaMeld®を用いたパイプラインの新しい疾患への再発明を介したポートフォリオ価値最大化を目的として協業をしてきました。今回の提携拡大により、協和キリンはAlphaMeld®のさらなる活用が可能になり、様々なアンメットメディカルニーズを満たすことのできる抗体医薬品パイプライン創製のため、新規標的探索やその検証を実施します。また、開発候補品を臨床開発フェーズへ進めるにあたり複数のプログラムを選択することが可能です。本契約に基づき、InveniAIは一時金、開発や販売にともなうマイルストン、売上に伴うロイヤルティを受け取ります。
協和キリンの執行役員研究開発本部長である鳥居義史は次のように述べています。
「協和キリンは、最先端の創薬モダリティ技術を用いて世界中の皆さんの健康と安全に貢献すべく日々邁進しております。従来のモノクローナル抗体と比べて多くの利点を有する次世代抗体技術に関して、研究をさらに前進させる機会を得ることができ非常にうれしく思っています。また、これまでにない規模とスピードで疾患と創薬標的との間の関係性を包括的に特定できるAI・機械学習の技術を有するInveniAIとパートナーシップを築くことができ、大変満足しています。今回の提携拡大により、時間とコストを最小限に抑えつつ、最も成功の可能性が高いプログラムを優先して臨床試験に進めることが可能になると期待しています。」
InveniAI LLC の社長兼CEOである Krishnan Nandabalan は、次のように述べています。
「協和キリンとは最初のコラボレーションが順調に進んでいました。今回提携拡大できたことは、抗体、低分子、RNAi、遺伝子治療などの複数のモダリティにまたがる有意義な治療法の発見と開発を推進するために、当社の AI 技術が継続的に成功していることの証です。 そして臨床開発の様々な段階にあるこのプラットフォームから生まれた数多くのプログラムは、このプラットフォームの信頼性と妥当性を証明しています。そのプログラムの一つである、当社の姉妹会社が開発したBXCL501は、最近、第3相試験の解析を完了し、このマイルストンを達成した初のAIを搭載したプラットフォームとなりました。
AlphaMeld®について
AlphaMeld®は、機械学習アルゴリズムを用いたAIベースのプラットフォームです。このプラットフォームは、標的分子、医薬品、ヘルスケア製品や技術のアルファシグナルを特定することで、イノベーションを加速させます。このプラットフォームは、10年以上にわたってデータセットのクリーンアップ、キュレーション、統合を重ねてきたことにより、理想的な薬物療法のモダリティ(抗体、タンパク質置換、siRNA、mRNA、低分子、細胞治療、遺伝子治療、遺伝子編集)、疾患の重症度、遺伝子オントロジー、疾患経路、蛋白質病、標準治療、新たなイノベーション、および可能性のある技術に基づいて、医学的、科学的、戦略的な要素と商業化の可能性を考慮した検証可能な仮説を生み出すことができます。 AlphaMeld®は、急速に変化する多様なデータ環境の中でもリアルタイムに動作することが可能です。
InveniAI®について
InveniAIはコネチカット州ギルフォードに拠点を置く、人工知能(AI)および機械学習(ML)のアプリケーションにおいて世界を牽引する企業であり、アンメットメディカルニーズを満たす革新的医薬品の発見やそれらの研究開発の促進に寄与することで、革新的イノベーションを医薬品研究開発分野にもたらしています。同社はAIと機械学習にペタバイト規模の異種データセットを活用することで、AI創薬およびAIを活用した臨床開発技術を確固たるものとしました。メガファーマ、スペシャリティファーマ、バイオテック企業や一般消費者向けヘルスケア企業といった数多くの企業との協業実績からも、人々により培われた経験や専門性と、AIが有する力が融合し、主要な疾患領域における研究開発の意思決定を強化するため当社の技術を活用することに価値があることが示されています。なお、AlphaMeld®は、パートナー企業や姉妹企業のポートフォリオとなるべき医薬品候補を見出すための当社のプラットフォームです。詳細はこちらのWebサイトをご覧ください。www.inveniai.com.