協和キリンとSynaffix
ADC(抗体薬物複合体)創製技術に関するライセンス契約を締結

本ニュースリリースは、当社とSynaffix B.V.が発表した英文プレスリリースの内容を、当社が日本語に翻訳、再構成し、発表しています。本ニュースリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先しますことにご留意下さい。 協和キリン 英語リリース別ウィンドウで開きます

協和キリン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:宮本昌志、以下「協和キリン」)とSynaffix B.V.(本社:オランダ アムステルダム、CEO:Peter van de Sande、以下「Synaffix」)は、ADC(抗体薬物複合体)創製技術に関するライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。

協和キリンはSynaffixに契約一時金を支払うことで、2種の標的に対してADCを創製する権利を取得します。これにより、協和キリンはSynaffixの独自技術を用いて自社抗体2種をADCに変換し、創薬研究活動を行うことができます。また協和キリンは、後にADC標的を追加する可能性があります。本契約に基づき、協和キリンが選択した当該ADC標的に対して開発および商業化のためのオプションを行使した場合、協和キリンはSynaffixに各ADC標的ごとにオプション料を支払うとともに、マイルストン、および各ADCの将来的な売上に応じたロイヤルティを支払います。

協和キリンの執行役員 研究開発本部長 鳥居義史は次のように述べています。「協和キリンは、病気に向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値の継続的な創出を目指しています。Synaffixの最先端のADC創製技術によって、作用機序や最適な構造が異なる複数のADCを、単一の技術ライセンスの下で迅速に創出することが可能になると期待しています。そしてその結果として、病気に向き合う人々に、当社が新たな治療選択肢を提供できるようになることを信じています。」

SynaffixのCEO、Peter van de Sandeは「今回の協和キリンとのコラボレーションは当社にとって重要なマイルストンであり、当社の成長スピードを示す好例です。本件は当社にとって5例目のライセンスアウト事例で、初めての日本企業との契約です。これは当社のパートナーシップが地理的な拡大を見せており、さらに当社のADC創製技術に対して新たな検証機会がもたらされたことを意味していると考えます。当社の技術を基盤とした開発中のADCは現在10を超え、その内3つの提携プログラムが既に臨床試験入りを果たしています。今後も協和キリンと緊密な協力関係を構築し、アンメット・メディカルニーズの高い分野で成功を収めることを期待しています。」と述べています。

Synaffix B.V.について
Synaffix B.V.は、部位特異的なADC創製技術プラットフォームを用いて開発候補品となるADCを創出するバイオテクノロジー企業です。同社はGlycoConnect™ および HydraSpace™ 技術、toxSYN™ リンカー-ペイロード・プラットフォームからなる技術プラットフォームを確立しており、Synaffixからの単一ライセンスのもとで、抗体を有するあらゆる企業が独自のADC製品を創出することができます。2020年9月、Synaffix社は、世界的な技術審査、業界の同業者による投票、独立した業界専門家のパネルによる最終評価を経て、World ADC Awardsにて”Best ADC Platform Technology賞”のカテゴリーで第1位に認定されました。Synaffix社のビジネスモデルは、6つの主要なADC医薬品開発企業との契約が示すように、ターゲットに特化した技術導出です。Synaffix社は、Aravis社、BioGeneration Ventures社、BOM Capital社、M Ventures社など、欧州のライフサイエンス分野に特化したトップクラスの投資家シンジケートに支えられています。
詳細はウェブサイトをご覧ください。www.synaffix.com別ウィンドウで開きます
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