ある果物や生野菜を食べたときに、口の中で刺激感やかゆみ、喉の奥が詰まるような感じがする症状が出たことはありませんか?それは口腔アレルギー症候群(OAS=oral allergy syndrome)で、花粉症が関係しているかもしれません。正しい知識を身につけて、きちんと対策しましょう。
口腔アレルギー症候群の症状
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症状を引き起こす原因
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症状を引き起こすアレルゲンは、植物が病原菌の感染や傷害、ストレスから身を守るための生体防御として誘導されるタンパク質です。このアレルゲンは小腸に到達する前に壊れるため、主に口の中だけで反応が起きます。
出典:Kondo Y. , Urisu A. Allergol. Int 2009;58:485-491
花粉症との関係は?
花粉症の方には花粉のアレルゲンに対するIgE抗体があります。生野菜や果物のアレルゲンは花粉のアレルゲンと構造が似ているので、IgE抗体が構造の似たアレルゲンと反応し、口腔内でもアレルギーが起こることがあります。これを「交差反応」と言います。この交差反応により、花粉症の方が生野菜や果物を食べたときに口腔アレルギー症候群が発症することがあります。
花粉症患者・・・20%
スギ花粉症患者・・・7〜17%
花粉症との合併比率
シラカンバやオオバヤシャブシの花粉症患者・・・20%
スギ花粉症患者・・・7〜17%
出典:食物アレルギー診療ガイドライン2012
主な花粉と交差反応性が
報告*されている果物・野菜
報告*されている果物・野菜
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*1)出典:Kondo Y. et al Clin. Exp. Allergy 2002; 32:590-594
2)出典:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2020年版(改訂第9版):表38(一部改変), P102, 2020
3)出典:安達俊秀,ほか アレルギー・免疫 2011;8:886-892.
口腔アレルギー症候群への対策
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花粉症ではない人にも起こる!?
口腔アレルギー症候群は、花粉症以外のアレルギーをお持ちの方にも起こります。下記に当てはまる方で、症状があらわれた場合は医療機関でみてもらいましょう。
●気管支喘息の既往のある人
●即時型食物アレルギーの既往がある人
●薬剤アレルギーの人
●ゴム手袋過敏症のある人
出典:大澤陽子,ほか
皮膚アレルギーフロンティア 2014;12:129-133.
果物や生野菜を食べて、
口の中などに違和感のある場合は、
お医者さんにご相談ください。
口の中などに違和感のある場合は、
お医者さんにご相談ください。
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