代表的な花粉とその飛散時期をご存じですか?だいたいの情報を知っておくと、予防や症状の緩和に役立ちます。
日本は南北に細長い地形のために地域差があり、花粉症の原因植物の特徴や飛散期も異なります。
中でも一番手強いのは、風によって大量の花粉が長い距離飛ばされる風媒花で、特に重要なのがスギなどの木本(もくほん)植物です。
日本は南北に細長い地形のために地域差があり、花粉症の原因植物の特徴や飛散期も異なります。
中でも一番手強いのは、風によって大量の花粉が長い距離飛ばされる風媒花で、特に重要なのがスギなどの木本(もくほん)植物です。
あなたの住む地域ではどのような木本植物が多くみられますか?
たとえば、スギは北海道・沖縄にはほとんど存在しないため、スギ花粉症はありません。
一方で北海道にはシラカンバ花粉症が多いなど、地域による特徴があります。
また、気候の違いから飛散時期も九州では1月下旬くらいから、東北では3月上旬以降と差があります。
たとえば、スギは北海道・沖縄にはほとんど存在しないため、スギ花粉症はありません。
一方で北海道にはシラカンバ花粉症が多いなど、地域による特徴があります。
また、気候の違いから飛散時期も九州では1月下旬くらいから、東北では3月上旬以降と差があります。
あなたはどの時期から症状が出ますか?
花粉症日記などをつけてみれば、きっと花粉と自分の体の関係を知る貴重な手がかりになるはずです。
花粉症日記などをつけてみれば、きっと花粉と自分の体の関係を知る貴重な手がかりになるはずです。
主な花粉症原因植物の開花期
花粉捕集期間(開花時期)
花粉捕集期間(開花時期)
*各地域を代表して札幌市(北海道)、仙台市(東北)、相模原市(関東)、浜松市(東海)、和歌山市(関西)、福岡市(九州)における本邦の重要抗原花粉の飛散期問を示した。当ガイドライン2016年版(2002~2011年)に、最近の調査結果(2012~2018年)を追加して更新した。
重力法による調査結果を旬ごとにまとめ、最終的に日ごとの平均花粉数としてグラフに示した。木本はヒノキ科スギ・ヒノキ属、カバノキ科ハンノキ属、シラカンバが主のカバノキ科カバノキ属を示し、草本は初夏に多いイネ科、秋のキク科ブタクサ・ヨモギ属とアサ科カナムグラの開花時期である。ハンノキ属は1月から捕集され2月になると全域で圧倒的にスギ属花粉の季節を迎え、関東では大量に長期に5月まで捕集された。飛散期問の長期化傾向があった。ヒノキ属は3月から4月を中心に約1力月問続く。北海道、東北は4~6月にシラカンバのシーズンとなる。北海道を除く各地で秋のスキ花粉が11月を中心に10~12月にかけてわずかだが毎年捕集された。草本のイネ科抗原花粉は5月を中心に4~6月までか主で関東、東北に多い。秋のイネ科は春より少ない。9月を中心に各地でブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラがほぼ同時に捕集された。これらは閏東地区が他より多く、花粉症悪化がうかがわれる。
重力法による調査結果を旬ごとにまとめ、最終的に日ごとの平均花粉数としてグラフに示した。木本はヒノキ科スギ・ヒノキ属、カバノキ科ハンノキ属、シラカンバが主のカバノキ科カバノキ属を示し、草本は初夏に多いイネ科、秋のキク科ブタクサ・ヨモギ属とアサ科カナムグラの開花時期である。ハンノキ属は1月から捕集され2月になると全域で圧倒的にスギ属花粉の季節を迎え、関東では大量に長期に5月まで捕集された。飛散期問の長期化傾向があった。ヒノキ属は3月から4月を中心に約1力月問続く。北海道、東北は4~6月にシラカンバのシーズンとなる。北海道を除く各地で秋のスキ花粉が11月を中心に10~12月にかけてわずかだが毎年捕集された。草本のイネ科抗原花粉は5月を中心に4~6月までか主で関東、東北に多い。秋のイネ科は春より少ない。9月を中心に各地でブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラがほぼ同時に捕集された。これらは閏東地区が他より多く、花粉症悪化がうかがわれる。
出典:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2020年版(改訂第9版):P26, 2020.
〇写真提供:NPO花粉情報協会 事務局長 佐橋紀男先生
〇写真提供:NPO花粉情報協会 事務局長 佐橋紀男先生
その他の花粉
出典:花粉学辞典(新装版)より(一部改変) 編集者 日本花粉学会 2008年
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