パーキンソン病の症状
パーキンソン病では、主に、手足がふるえる(振戦)、動きが遅くなる(無動)、筋肉が硬くなる(固縮)、体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)、といった症状がみられます。これらによって、顔の表情の乏しさ、小声、小書字、屈曲姿勢、小股・突進歩行など、いわゆるパーキンソン症状といわれる運動症状が生じます。
また、パーキンソン病では、運動症状以外にも、便秘や頻尿などの自律神経の症状、不眠などの睡眠障害、うつ症状などの精神症状、認知機能障害などがみられることがわかっています。これらを非運動症状と呼びます。うつ症状は患者さんの約半数にその傾向があるといわれていて、患者さん自身や家族の方も気づかないことの多い症状です。認知症は病気が進行すると約2割の方にみられます。非運動症状は、患者さんやご家族と医師との間に、意志の疎通がよくとれていて、はじめて気づかれる症状です。気になることがあれば、気軽に主治医の先生に相談してください。
症状の種類や程度、経過は患者さんによって異なります。また個々の症状に応じて対策がありますので、まずは脳神経内科医の診察をきちんと受けることをお勧めします。