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パーキンソン病の治療について

パーキンソン病の治療には、薬物治療と外科治療、理学療法があります。

薬物治療

治療の中心は薬物治療であり、パーキンソン病と診断され、治療が必要な場合、まず、薬物治療が開始されます。薬物治療により、患者さんの多くは、パーキンソン病の症状が改善されます。治療の基本となる薬剤はL-ドパとドパミンアゴニストの内服ですが、それぞれ長所と欠点があり、年齢や社会生活の仕方、病気の重さ、薬に対する反応などを考慮して、うまく組み合わせ、薬用量を決めることが大切です。それぞれの薬剤の長所や欠点は次の薬剤の説明の項目で述べます。
ただし、長期にわたる薬物治療の限界のひとつに運動合併症(ウェアリング・オフ現象やジスキネジア)があげられます。運動合併症はほとんどL-ドパの効果の程度や持続に関連した症状で、逆にいえば、L-ドパが大変よく効くことと背中あわせの症状ともいえます。

薬物治療

外科治療

外科治療は、このような長期の薬物治療で生じた問題点を緩和する目的で行われることがありますが、認知症がなく、L-ドパがよく効く患者さんが対象になります。

薬物治療

理学療法

理学療法は、社会活動そのものがリハビリテーションですが、家庭でじっとしていることが多い患者さんは身体を動かさないための身体機能低下を防ぐため、早期から適度な運動を始めることをお勧めします。

薬物療法
パーキンソン病の治療
患者さん向け雑誌マックス
監修:医療法人社団友志会
リハビリテーション花の舎病院
名誉院長 近藤智善先生