主な非運動症状
自律神経系の症状(便秘、排尿障害、起立性低血圧など)
便秘
多くのパーキンソン病の患者さんにみられます。運動症状より早く出現することが多い症状です。
脂膏性顔貌
顔が脂ぎってきます
排尿障害
夜間の頻尿から始まることが多く、間に合わなくて失禁することもあります。
低血圧・起立性低血圧
病気の進行とともに血圧が低くなったり、なかには、立ち上がった時に血圧が低下し、目の前が暗くなったり、ふらつき感を感じる患者さんがあります。また、抗パーキンソン病薬の副作用として症状が生じることもあります。
その他
汗をかきやすくなったり、勃起障害などの性機能障害が現れることもあります。
睡眠障害
寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったり、夜中に何度も目が覚めることがあったり、日中に眠くなることがあります。また、睡眠中に大声を出して暴れたりすることや、足に不快感がみられ眠れないこともあります。
精神症状
気分が落ち込むなどのうつ症状がみられたり、無関心になったり、不安が高まることがあります。うつ症状は、うつ病とは区別されますが、約半数の方にみられるといわれています。
見えないものが見えるといった幻覚・妄想が現れることもありますが、パーキンソン病の場合にはある程度病気が進行した段階で治療薬の影響で出ることがあります。
認知機能障害
物事を考えることが遅くなったり、まとまらなくなります。記憶力や注意力が低下する場合もあります。パーキンソン病では病気の初期から認知症になることはなく、10年で約半数の頻度で出現するといわれています。
その他
疲れやすくなったり、手足の痛みがみられることがあります。