藤村 欣吾 先生
藤村 欣吾 先生
広島大学 名誉教授
安田女子大学看護学部長
- ●藤村先生からのメッセージ
- 特発性血小板減少性紫斑病は、血小板が減少して血が止まりにくくなる病気で、患者さんの数は国内で約2万人です。診断後は血小板数や出血症状の有無、ライフスタイルに応じて、治療をするかしないか、どのように治療を行うかが判断されます。血小板を増加させる画期的な薬剤が使用可能となり、それらにより、完治に至らなかったり、出血症状で困っていた多くの患者さんが健康人と同等の日常生活を送ることができ、精神的にも安心することができるようになっています。しかし出血症状のコントロールには長期間の治療を続けなければなりません。このためには、血液専門医のもとで病気と長くお付き合いする必要があることを認識してください。
宮川 義隆 先生
ITP相談室 監修
宮川 義隆 先生
埼玉医科大学病院
血液内科 教授
- ●宮川先生からのメッセージ
- 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と診断されても情報が少なく、お困りの方が多いと思います。「ITP相談室」に、市民公開講座とセカンドオピニオン外来で寄せられる質問をまとめました。病気と治療のこと、日常生活の注意点、妊娠と出産、こどものITP、医療費について、わかりやすく解説しました。ひととおり目を通されたら、体調と今後の治療について主治医とよく相談してみましょう。病気と上手なつき合い方が見つかりますようお祈りしています。