慢性腎臓病(CKD)に関する、よくある質問を腎臓の専門医の先生に答えていただきました。
答えていただいたのは…
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- 慢性腎臓病という病気、初めて聞きました。なぜ最近話題になっているのですか?
- 慢性腎臓病とは、慢性的に経過する腎臓の病気のことをいいます。
腎炎、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症などが含まれます。近年慢性腎臓病(CKD)が進行して、透析療法を受ける人が増加していること、腎臓機能の低下が脳卒中、心筋梗塞など心血管疾患の発症・進行を増加させることが明らかになり、もっとも注意すべき病気という認識が高まっています。
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- 慢性腎臓病発症リスクが高いのはどのような人でしょうか?
- メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満に高血圧症、糖尿病、脂質異常症が複数合併)や、ご家族に慢性腎臓病(CKD)の患者さんがおられる人は比較的リスクが高いといえます。「最近メタボ気味かも…」という人も注意しましょう。
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- 腎臓専門医とはどのようなお医者さんですか?どこで診てもらえるのでしょうか?
- 腎臓病治療のための幅広い知識と経験を有していると認定された医師です。
日本腎臓学会のホームページで紹介されています。
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- 慢性腎臓病が増えていると聞きました。なぜでしょうか。
- 生活習慣の欧米化により、生活習慣病(糖尿病、高血圧症など)が増えていることと、高齢化が進んでいることなどが原因と考えられます。
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- 慢性腎臓病は治療でよくなるのでしょうか?
- 早期であれば回復します。悪くなってしまった腎臓を回復させるのは困難ですが、生活習慣の改善と薬物治療を継続することで、病気の進行を抑えられる可能性があります。そのためには早期発見、早期治療が重要です。
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- 慢性腎臓病で特に注意することは何ですか?
- 症状がなくても慢性腎臓病と言われたら、定期的に受診しましょう。特にたんぱく尿、またはeGFR 50(mL/分/1.73m2)未満の方は、腎不全になりやすいので注意しましょう。