腎臓機能は正常または高値と推定されます。
①蛋白尿などの腎障害が無い場合:
CKDではありません。しかしCKDは自覚症状がありませんので、年に1回程度、健康診断などでCKDのスクリーニング検査(検尿と採血)を受けて、CKDの早期発見に努めましょう。
高血圧症、糖尿病、メタボ、肥満、喫煙、腎臓病の家族歴などがある人はCKDになりやすいことが知られています。また、これらはCKDになった時に、進行を早くする原因にもなります。高血圧症、糖尿病などの病気があれば、しっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めると良いでしょう。
②蛋白尿などの尿検査異常が続いている場合:
CKDが疑われますので、医療機関を受診しましょう。
蛋白尿が2+以上の場合、血尿と蛋白尿がともに陽性の場合には、腎臓専門医への受診が必要な場合があります。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。
重症度は原疾患・GFR区分・蛋白尿区分を合わせたステージにより評価する。
CKDの重症度は死亡、末期腎不全、心血管死亡発症のリスクを緑 のステージを基準に、
黄 、オレンジ 、赤 の順にステージが上昇するほどリスクは上昇する。
- (KDIGO CKD guideline 2012を日本人用に改変)
- 注:わが国の保険診療では、アルブミン尿の定量測定は、糖尿病または糖尿病性早期腎症であって微量アルブミン尿を疑う患者に対し、3ヵ月に1回に限り認められている。糖尿病において、尿定性で1+以上の明らかな尿蛋白を認める場合は尿アルブミン測定は保険で認められていないため、治療効果を評価するために定量検査を行う場合は尿蛋白定量を検討する。
- 一般社団法人 日本腎臓学会 編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023, 東京医学社より作成
腎臓機能は正常または軽度に低下していると推定されます。
①蛋白尿などの腎障害が無い場合:
CKDではありません。しかしCKDは自覚症状がありませんので、年に1回程度、健康診断などでCKDのスクリーニング検査(検尿と採血)を受けて、CKDの早期発見に努めましょう。
高血圧症、糖尿病、メタボ、肥満、喫煙、腎臓病の家族歴などがある人はCKDになりやすいことが知られています。また、これらはCKDになった時に、進行を早くする原因にもなります。高血圧症、糖尿病などの病気があれば、しっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めると良いでしょう。
②蛋白尿などの尿検査異常が続いている場合:
CKDが疑われますので、医療機関を受診しましょう。
蛋白尿が2+以上の場合、血尿と蛋白尿がともに陽性の場合には、腎臓専門医への受診が必要な場合があります。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。
重症度は原疾患・GFR区分・蛋白尿区分を合わせたステージにより評価する。
CKDの重症度は死亡、末期腎不全、心血管死亡発症のリスクを緑 のステージを基準に、
黄 、オレンジ 、赤 の順にステージが上昇するほどリスクは上昇する。
- (KDIGO CKD guideline 2012を日本人用に改変)
- 注:わが国の保険診療では、アルブミン尿の定量測定は、糖尿病または糖尿病性早期腎症であって微量アルブミン尿を疑う患者に対し、3ヵ月に1回に限り認められている。糖尿病において、尿定性で1+以上の明らかな尿蛋白を認める場合は尿アルブミン測定は保険で認められていないため、治療効果を評価するために定量検査を行う場合は尿蛋白定量を検討する。
- 一般社団法人 日本腎臓学会 編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023, 東京医学社より作成
腎臓機能は軽度〜中等度に低下していると推定されます。
CKDが疑われますから、医療機関を受診しましょう。
CKDの人は透析治療を要する重症な腎不全の予備軍であり、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすいことが分かっています。しかし、これらの危険は、適切な治療により軽減させることが可能です。
①同年齢の方と比較して腎臓機能が低下している場合(40歳未満ではGFR60未満、70歳未満ではGFR50未満など)、②蛋白尿が2+以上の場合、③血尿と蛋白尿がともに陽性の場合、のいずれかにあてはまる人は、腎臓専門医への受診がすすめられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。
高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させます。かかりつけ医の先生をきちんと受診して、高血圧症、糖尿病などの病気をしっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めてください。
重症度は原疾患・GFR区分・蛋白尿区分を合わせたステージにより評価する。
CKDの重症度は死亡、末期腎不全、心血管死亡発症のリスクを緑 のステージを基準に、
黄 、オレンジ 、赤 の順にステージが上昇するほどリスクは上昇する。
- (KDIGO CKD guideline 2012を日本人用に改変)
- 注:わが国の保険診療では、アルブミン尿の定量測定は、糖尿病または糖尿病性早期腎症であって微量アルブミン尿を疑う患者に対し、3ヵ月に1回に限り認められている。糖尿病において、尿定性で1+以上の明らかな尿蛋白を認める場合は尿アルブミン測定は保険で認められていないため、治療効果を評価するために定量検査を行う場合は尿蛋白定量を検討する。
- 一般社団法人 日本腎臓学会 編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023, 東京医学社より作成
腎臓機能は中等度〜高度に低下していると推定されます。
CKDが強く疑われますから、速やかに医療機関を受診しましょう。
CKDの人は透析治療を要する重症な腎不全の予備軍であり、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすいことが分かっています。しかし、これらの危険は、適切な治療により軽減させることが可能です。
この段階では多くの場合、腎臓専門医への受診が必要と考えられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。
高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させますので、しっかりと治療してください。また腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常など)を合併している場合には、その治療が必要です。
重症度は原疾患・GFR区分・蛋白尿区分を合わせたステージにより評価する。
CKDの重症度は死亡、末期腎不全、心血管死亡発症のリスクを緑 のステージを基準に、
黄 、オレンジ 、赤 の順にステージが上昇するほどリスクは上昇する。
- (KDIGO CKD guideline 2012を日本人用に改変)
- 注:わが国の保険診療では、アルブミン尿の定量測定は、糖尿病または糖尿病性早期腎症であって微量アルブミン尿を疑う患者に対し、3ヵ月に1回に限り認められている。糖尿病において、尿定性で1+以上の明らかな尿蛋白を認める場合は尿アルブミン測定は保険で認められていないため、治療効果を評価するために定量検査を行う場合は尿蛋白定量を検討する。
- 一般社団法人 日本腎臓学会 編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023, 東京医学社より作成
腎臓機能は高度に低下していると推定されます。
CKDであり、腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常など)を合併している可能性が高いので、すぐに医療機関を受診しましょう。
あなたは、透析治療を要する重症な腎不全になる危険性が高く、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすい状態です。多くの場合、腎臓専門医による治療が必要と考えられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。
高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させますので、しっかりと治療してください。また腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常、尿毒症など)を合併している場合には、その治療が必要です。
透析療法や腎臓移植についての説明を受けて、そのような治療が必要になった場合にどうするか、腎臓専門医に相談すると良いでしょう。
重症度は原疾患・GFR区分・蛋白尿区分を合わせたステージにより評価する。
CKDの重症度は死亡、末期腎不全、心血管死亡発症のリスクを緑 のステージを基準に、
黄 、オレンジ 、赤 の順にステージが上昇するほどリスクは上昇する。
- (KDIGO CKD guideline 2012を日本人用に改変)
- 注:わが国の保険診療では、アルブミン尿の定量測定は、糖尿病または糖尿病性早期腎症であって微量アルブミン尿を疑う患者に対し、3ヵ月に1回に限り認められている。糖尿病において、尿定性で1+以上の明らかな尿蛋白を認める場合は尿アルブミン測定は保険で認められていないため、治療効果を評価するために定量検査を行う場合は尿蛋白定量を検討する。
- 一般社団法人 日本腎臓学会 編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023, 東京医学社より作成
重症度は原疾患・GFR区分・蛋白尿区分を合わせたステージにより評価する。
CKDの重症度は死亡、末期腎不全、心血管死亡発症のリスクを緑 のステージを基準に、
黄 、オレンジ 、赤 の順にステージが上昇するほどリスクは上昇する。
- (KDIGO CKD guideline 2012を日本人用に改変)
- 注:わが国の保険診療では、アルブミン尿の定量測定は、糖尿病または糖尿病性早期腎症であって微量アルブミン尿を疑う患者に対し、3ヵ月に1回に限り認められている。糖尿病において、尿定性で1+以上の明らかな尿蛋白を認める場合は尿アルブミン測定は保険で認められていないため、治療効果を評価するために定量検査を行う場合は尿蛋白定量を検討する。
- 一般社団法人 日本腎臓学会 編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023, 東京医学社より作成