情熱とチャレンジ精神で築く
患者貢献の新たな道

杉田 由布スギタ ユウ
品質本部 高崎品質ユニット品質管理部
2023年度入社
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入社までのプロフィールを教えてください

大学では、土木工学を専攻していました。当時は漠然と「大きい構造物を作りたい」と考えていたのですが、途中から環境工学の分野に興味が湧き、大学院に進んで微生物生態学の研究を始めました。私が行っていたのは染料を分解する微生物の研究で、アジアなどの新興国で問題となっている化学染料の河川流出などを、有機的な技術で解決できないかというアプローチです。
大学院で企業との共同研究を経験したり、学会に参加したりするなかで、微生物の培養技術などを用いて社会に貢献したいという思いが高まっていきました。専攻分野としては建設業界に就職することが多いのですが、微生物研究が医薬品製造技術にも深く関わっていることを知り、次第に製薬業界への就職を考え始めました。

入社のきっかけと、入社後に感じたギャップとは?

これまでの研究経験を活かせることと、微生物の能力を生かしてバイオ医薬品を製造していることから、協和キリンに惹かれていきました。入社したときに意外に感じたのは「大学院時代の研究と似ている部分があるな」ということです。医薬品の品質管理というと、決められた試験を黙々とこなしてデータを蓄積するイメージがありました。しかし、私が配属された部署では一人ひとりにプロジェクトが与えられ、自身で試験計画を立てて試験と検証・改善を繰り返すという業務が主だったので、戸惑うことなく仕事を進められました。
また、目の前の試験のことだけでなく、ディスカッションやニュースレターを通じて患者さんのために何ができるかを考える機会も多いことにも驚きました。ここで働く誰もが「患者さんのために」と考え、きちんと時間をかけて向き合っている姿勢に「自分もそうなりたい」と思いました。

現在の業務内容と、やりがいを教えてください

私が所属する品質管理部には、大きく分けて「医薬品の薬効を確認する役割」と「製品に微生物や微粒子などが混入していないか、安全であるかを確認する役割」の2つがあります。私は後者を担うチームに所属し、現在の品質検査試験を踏まえて最先端の微生物試験機器の導入を検討したり、最新のガイドラインに対応する試験方法を確立したりする職務を担っています。
新しい技術を搭載した機器を導入する際には、欲している能力を有した機器であるか、どのような試験を行えば必要な結果が得られるのかといったデータを蓄積し、しっかり検証しなければなりません。また、ガイドラインに準拠しているかという視点も不可欠ですが、新しい技術はガイドライン上にも詳しい規定がないことも多いので、記載事項を読み解き、正しく解釈することも求められます。私が策定した試験方法が品質試験となり、その機器を使う多くの社員の指針となるため、より使いやすい方法を模索しようという責任感とやる気につながっています。また、自発的な改善提案ができるので、「その医薬品を求めている患者さんのために、自分に何ができるか」という視点を持てることも嬉しいです。
特に最新の微生物試験機器の導入は簡単なことではないので、「やり遂げた!」と明確に思える機会は少ないのですが、実現できれば出荷までの速度が上がり、患者さんの手元に医薬品をより早くお届けできると思えばやりがいは大きいですね。

協和キリンで働く魅力とは?

なんといっても、一緒に働く人たちの人柄がよいことですね。私は仕事柄、さまざまな部署の方とやりとりする機会が多いのですが、ちょっとした電話やチャットでも相手を気遣ってくれていることがよくわかります。加えて、新しいメンバーに対してオープンな環境が整っており、困っていることがあればすぐに相談できる雰囲気がありますし、自分の希望やアイデアを積極的にプレゼンすれば、その提案に取り組む機会が得られます。そのため、経験の少ない若い方でも多くの活躍のチャンスがあると感じています。協和キリンには、オンボーディングを目的にした企画で、同時期に入社したキャリア入社の社員がWEB上で交流する機会があります。そこでお話しした他拠点の方と意気投合し、工場見学を含めた組織間の交流イベントを開いたことも。部署や勤務地の垣根を超えて、フラットな関係を作れるのも協和キリンの魅力だと思います。

職場環境の魅力とは?

高崎工場は東京にも近く、交通アクセスもよいので、いろいろなところから通勤ができるのがよいですね。高崎駅からはバスが出ていますし、規定を満たせば車での通勤も認められます。Q-TOWERではその日の業務内容に合わせて作業場所を自分で選びます。パフォーマンスを発揮できると考える業務であれば在宅勤務も可能です。また、休暇もとりやすく、ライフスタイルや趣味に合わせて働けると感じています。
高崎は美術館や博物館が充実しているほか、豊かな自然環境にアクセスしやすいのも嬉しいです。群馬県には赤城山・榛名山・妙義山からなる上毛三山や谷川岳などがあるので登山にも行きやすいですし、車で1〜2時間ほどでキャンプサイトにも行けるので、キャンプ好きな私にとっては素晴らしい環境ですね。

今後の目標について教えてください

現在の業務では、さまざまなことに取り組みながら、多くのことを学んでいます。協和キリンには本当に素晴らしいメンバーが揃っており、一人では難しいことであっても一丸となって取り組めば達成できると感じています。今後もいろいろな方々を巻き込み、協力を得ながら、現状をよりよく改善していきたいです。
特に現在取り組んでいる最先端の微生物試験機器の導入に関しては、学会発表にもつながるプロジェクトばかりです。論理的思考、データ分析能力、根拠を示す文書の作成能力が必要なため、業務を通じて自身のベースアップとなっていることを実感しています。このような学術的な活動を通して、製薬業界全体の発展に貢献し、世界の患者さんの健康と豊かさにつなげていきたいというのが今後の大きな目標です。

One Day Schedule1日のスケジュール

  1. 08:30

    始業

    メールやチャットを確認し、連絡事項や製造関係の重要な情報をチェックします。

  2. 09:00

    試験計画の検討・情報収集

    ガイドラインの読み込み、製品技術のチェックなど、デスクワークを行います。

  3. 12:00

    昼食

    2023年に竣工したQ-TOWERで、同僚たちと一緒に自作のお弁当を食べています。

  4. 13:00

    昼礼

    日々の業務報告のほか、連絡事項や共有事項を係内で確認します。

  5. 13:30

    試験/ミーティング

    必要な試験を実施するほか、部署内外の関係者、メーカーとのミーティングを行うこともあります。関係者とともに検討課題を話し合うこともあります。

  6. 15:30

    データの確認/文書作成

    実施した試験記録の見直し、不備がないかのデータチェックを行います。データが出揃ったら報告用の文書を作成します。

  7. 16:30

    コーヒーを飲みながら進捗確認

    翌週以降の計画の見直しや会議依頼など、業務の調整時間として活用しています。

  8. 17:10

    終業・退社

    業務によって変動はありますが、残業はさほど多くありません。

  9. 19:00

    インディアカの練習

    インディアカというスポーツを始めました。羽のついた特殊なボールをバレーボールのように打ち合うスポーツで、同僚に誘われたことがきっかけで、水・金の就業後に地域のクラブチームの練習に参加しています。

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