生産部門としての誇りを胸に
必要な薬を、必要な人に

野村 英孝ノムラ ヒデタカ
生産本部 高崎工場原薬部
2009年度入社
  • #新卒
  • #高崎工場
  • #生産

学生時代の専攻と入社理由は?

私は理学部化学科の出身で、大学院では生化学を専攻していました。一般的な化学よりも生化学や分子生物学のほうに興味があり、研究室に所属して植物培養細胞から酵素を精製し、その機能を解明する研究に取り組んでいました。今振り返ると、学生時代に行えた研究は限定的なものではありましたが、それでも協和キリンで働くきっかけになったので、無駄ではなかったと思います。
実は、就職活動に際して協和キリンにエントリーしたのは成り行きのような感じでした。当時は企画開発や商品開発をしたいと考えていて、最初はグループ会社のキリンビールに応募しました。そのときにウェブサイト内にあった協和キリン(当時:キリンファーマ)のエントリーフォームが目に入り、ついでのような気持ちで応募したという経緯です。医薬品の研究開発に興味がなかったわけではありませんが、薬学部出身でない私が製薬会社に入れるとは思っていませんでした。
協和キリンの選考を受けてみて、「自分がイメージしている会社員とは違うな」という印象を持ちました。クリエイティビティや遊び心があり、人間関係を大切する姿勢に惹かれ、素直に「ここで働きたい」と感じましたね。他社に先駆けて最初に内定をいただいたこともあり、即座に入社を決めました。

現在の仕事内容とその難しさは?

現在は原薬部に所属し、医薬品の原薬を作る製造棟の製造管理責任者を担っています。製造棟の設備機器や原料資材の管理、文書記録の管理、手順の確認や業務改善など、担当業務はさまざまです。
また並行して、新たな原薬製造棟「HB7棟」の立ち上げ業務にも従事しています。製造棟のコンセプト設定、設計仕様や建物の詳細仕様の決定、導入する製造設備の検討から新しい部署の組織立ち上げなど、責任者として関わる仕事は多岐にわたり、大変でなかったことを探すのが困難なくらいです。2025年3月竣工を見据えて活動しておりますが、チーム一丸となって気を引き締めて臨んでいきます。
今は原薬4課の課長として、30人弱をマネジメントする立場を任されています。100%プレイヤーとして働いていた頃に比べ、自分が前面に立ちすぎず、メンバーに任せて組織としての成果を上げることに難しさを感じています。相手は人ですから、やはりコミュニケーションが第一ですね。どのメンバーに対しても気を付けていることではありますが、メンバーが今置かれている状況や特性、担当している業務に応じて、後押しをするアプローチや接し方など、個人に合わせたコミュニケーション方法を選ぶようにしています。

挫折を感じたことはありますか?また、どう乗り越えましたか?

入社してすぐ、周囲とのレベルの差を感じました。自らの研究員としての素質を考えたとき、優秀な先輩たちと比べ、あと1〜2年で先輩たちと同じようになれるとはどうしても思えませんでした。
入社2年目、直属の上司から「このままでは周りと同じレベルまで成長できるとは思えない」とはっきり言ってもらい、客観的に見てもレベルに達していないことを認識しました。当時の上司は私の今後を考えて真摯にそのことを伝えてくれ、その後も丁寧な指導やサポートをしていただきました。
自分に合う環境を社外に求める選択肢も頭をよぎりましたが、先輩や上司が親身になってサポートしてくれたので、「皆さんに恩を返さなければ」という一心で頑張りました。手応えを感じ始めたのは5〜6年目でしょうか。とにかく周囲の人に恵まれ、若手を育ててくれる会社の風土に助けられてここまで頑張ることができました。

協和キリンの魅力は?

やはり「人」が魅力だと感じます。個性的な人も多いですし、得意分野があって優秀な人もたくさんいます。協和キリンとして目指すものは同じなので、目標に向かう統一感はありますが、そのなかでそれぞれの一芸が輝き、会社としての価値が高まっていると思います。
協和キリンの特徴の1つに、能力と気概があれば、若くても業務をどんどん任せてもらえるということがあります。年次が若くても対等に扱われ、若手もベテランも同じように発言権があります。また、協和キリンでは海外の製造拠点とやりとりをするようなグローバルな仕事も多いですが、そういった仕事に若いうちから関わることができ、幅広い視点を培えるところもよいところですね。

仕事の職種ならではの面白さは?

医薬品を患者さんに届けるまでにはさまざまな部署が関わっていますが、私たちは「モノを出せる部署」だという特徴があると思っています。医薬品が必要な患者さんのために、なくてはならない製品を作り、提供できることに大きなやりがいを感じます。品質を守りながら製品の製造をしているという自負は、この仕事をするうえでの一番の魅力です。
またマネジメント職としては、頑張ってほしいという期待を込めて声をかけてきたメンバーが、イキイキと働いてくれているのを見るのは嬉しいですね。人のマネジメントは難しいですし、こちらが勝手に期待してしまっている部分もあるのですが、その人の成長を感じるときに「やってきてよかったな」と思います。

就職活動中の学生さんへ一言お願いします。

就職活動では、どうしてもそのときにやっている研究や専攻にこだわってしまうことがあると思います。ただ、自分が学生時代にやっていたことと、社会に出てから取り組むことは、どんなに似ていても別物だと考えています。その分野の経験が浅くても、入社した会社、配属された部署で全力を尽くす、そして楽しむということを考えてもよいと思います。
私もそうでしたが、就職活動のときはとても不安です。でも、不安なのは自分の人生を本気で考えているから。学生の時にしかできないことをしっかり楽しみつつ、一生懸命悩んで、社会人になったらまた違うチャレンジをしてみよう、くらいの気持ちで取り組んでください。

One Day Schedule1日のスケジュール

  1. 08:30

    始業・朝礼

    在宅勤務も可能ですが、現場で判断が必要になることもあるので基本的に出社しています。

  2. 08:40

    メールチェックなどのデスクワーク

    依頼への対応や指示出し、記録の確認、購買の承認、部下からの相談対応など。

  3. 09:00

    ミーティング

    マネジメント職の会議、HB7棟のプロジェクト会議、原薬部の代表として参加する会議、メンバーとの打ち合わせなどが入ることが多いです。

  4. 12:00

    昼食

    妻の手作りのお弁当を食べます。

  5. 13:00

    ミーティング

    午前中と同様、各種会議や打ち合わせに参加します。

  6. 17:00

    文書や記録の確認・承認

    メンバーから確認を依頼されたり、メンバーが作成したりした文書や記録を確認、承認します。自分の手元で業務が滞らないよう、依頼されたものは可能な限り当日中に戻すように心がけています。

  7. 18:30

    担当業務

    自分で担当しているプロジェクトやワーキングチームなどの業務を行います。

  8. 20:00

    終業・退社

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