技術移管のプロとして
医薬品の安定供給を支える
- 日髙 晃ヒダカ アキラ
- 生産本部 高崎工場生産推進部
2021年度入社 -
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入社までのプロフィールを教えてください
高校卒業後、6年制の薬学部に進学しました。入学当初は漠然と薬剤師になることを考えていましたが、研究室に配属されてからは、DDS(ドラッグデリバリーシステム)研究の面白さに取りつかれてしまいました。就職に際しても研究職を目指したいと思い、製薬事業を持つ国内の化学メーカーに研究職として入社しました。
その会社には約6年間在籍し、主に注射剤の製剤開発を行っていました。各プロジェクトに1人担当が置かれる体制だったこともあり、処方設計や製造法開発、パイロットスケールでの製造、承認申請書の作成や照会対応、技術移管といった製剤開発の一連の業務を体験することができ、その経験が現在の業務にも大きく役に立っていると思っています。
入社のきっかけと、入社後に感じたギャップとは?
前職で扱っていたのは低分子医薬品が中心でしたが、注射剤関連のセミナーや学会での主流はバイオ医薬品ということもあり、バイオ医薬品の製剤開発業務をやってみたいという思いを持っていました。また同時に、前職が国内を対象とした業務中心だったことから、グローバルな仕事をしてみたいという気持ちもありました。
そんなとき、協和キリンでバイオ医薬品の製剤開発の中途採用を行っていることを知り、私がやってみたいと思っていたことと事業内容が見事に合致していたので応募しました。ちょうどコロナ禍だったので選考はすべてリモートでしたが、面接の前に疑問点を解消してくれたり、こちらの都合や個性を尊重してくれたりする手厚さが好印象でした。
入社してみて実感したのは、技術開発にもかなり力を入れている会社なんだということです。また、現場でもDX化が進んでいて、電子ラボノートが当たり前のように使用されていることにとても驚いた記憶があります。
現在の業務内容と、やりがいを教えてください
入社当初はバイオ生産技術研究所に配属され、のちに高崎工場の生産推進部と兼務になり、2023年からは完全に異動して生産推進部に所属しています。
私が担っている業務は、製剤製造に関する国内外のCMO(医薬品製造受託機関)への技術移管や立ち上げ支援です。協和キリンの製品をCMOでも安定的に製造できる体制を構築していくことで、世界中の患者さんに向け、必要な医薬品を安定的に供給することにつながると考えると、とてもやりがいを感じます。
また、社内外問わず世界中の人とやりとりをする仕事なので、さまざまなバックグラウンドを持った人とコミュニケーションをとれるのが楽しいです。海外のCMOに出張することも多く、頻繁に顔を出すうちに冗談で「Akiraはもう私たちの会社のメンバー同然だね!」と声をかけてもらえたときは、信頼関係を構築できたことを実感できてとても嬉しかったです。
協和キリンで働く魅力とは?
協和キリンで働き始めると、グローバルに仕事をするのが当たり前になることが1つの魅力だと思います。私は英語が得意というわけでもなく、前職でも英語を使用する機会は多くなかったため、「自分にできるのだろうか」という懸念もありましたが、生産本部が主催する英語研修への参加やプロジェクトメンバーのサポート、会議前の事前準備や日々の業務でのトライアンドエラーを通じて、そのような不安はなくなっていきました。実際にグローバルな業務を行うなかであらためて実感したことは、私たちの意図することが相手に適切に伝わっていれば、英語が完璧ではなかったとしてもコミュニケーションとしては問題ないということです。そういった意味で、最終的なゴールに到達するために何が課題なのか、それを解決するために何をすべきか、といった本質を議論できる環境があることも魅力的ですね。
また協和キリンには、これまで培ってきたバイオ医薬品の研究開発力、製造・販売の実績を基盤にこれからさらに発展させていく余地があり、現状の課題を見据えて変わろうとする勢いがあると思います。バイオ医薬品の新たな製造工場の建設や買収による規模の拡大などを経て、もっと大きなことができる会社になれるという手応えを感じています。
職場環境の魅力とは?
上長やほかの経営職との1on1での面談が月に1回設けられており、密にコミュニケーションがとれるのはありがたいですね。さらに高崎には研究所(バイオ生産技術研究所)と製造工場(高崎工場)と品質部門が集結しているので、確認したいことがあったときに直接話ができるのもよい環境だと思います。
働きやすさの面では、業務や個人の事情に合わせたフレキシブルな勤務体系を認めてもらえるという魅力があります。生産推進部は海外とのミーティングも多く、時差の関係で業務が夜遅い時間に及ぶこともありますが、フレックス制度を取り入れているので、時差出勤や在宅勤務を使いながら柔軟に働くことができます。また、全社的に年16日の有給消化が推進されており、休暇への理解もあるので、気軽に休みをとってリフレッシュすることができます。私も有給をとって、趣味である野球観戦のために全国の球場に赴いています。
今後の目標について教えてください
これまでの経験を元に、技術移管のスペシャリストとして今後も製品の安定供給に貢献していきたいと思っています。加えて、この業務から得られた知識や経験を組織内に展開し、高崎工場全体、そして協和キリン全体のレベルアップにつなげていけたらと考えています。
One Day Schedule1日のスケジュール
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09:00
始業
メール・チャットの確認をします。フレックス制のため、始業時間は変動することも。
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09:30
文書レビュー・文書作成
メールで依頼のあった文書レビュー対応など、午前中はデスクワークが中心です。
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12:00
昼食
普段は食堂で食事をします。バランスのとれた定食メニューからカレー、麺類、丼ものなどのバリエーションがあり、どれもおいしいです。
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13:00
英語研修
生産本部主催の研修に参加します。生徒1人、講師2人で議論を実施する形式で、タフな状況で議論や交渉できるように訓練を行う実践型の内容です。
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14:00
国内CMOとの会議など、ミーティング業務
基本的にオンラインで行います。そのほか、プロジェクトメンバーとの社内ミーティングを行う場合もあります。
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16:00
デスクワーク
残っている作業や会議の振り返り、準備などをします。
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17:00
海外CMOとの会議
現地と時間を合わせ、オンラインで進捗共有などを行います。
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18:00
海外CMOとのディスカッション
会議後に続けて、文書レビュー内容のすり合わせやバリデーション戦略などについて話し合うことも。英語でのディスカッションでは、事前に資料を作成しておく、言いたいことをまとめる、文書中にコメントを入れておくなどの工夫で、議論が長引かないように準備しています。
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19:00
終業・退社
駅までバスで向かい、帰宅します。
自宅で、ビールやハイボールで晩酌をするのが好きです。