クオリティサイエンス「医薬品の最後の砦」
品質管理の使命感で成長
- 伊藤 凜イトウ リン
- 品質本部 高崎品質ユニット 品質管理部
2022年度入社
学生時代の専攻と入社理由は?
家族のがんをきっかけに医薬品に興味を持ち、大学院のバイオ創薬部門でがん細胞の研究をしていました。
入社理由は、がん研究とバイオ医薬品開発に取り組み、インテグリティを価値観にしているからです。どの製薬企業も誠実さは大事にしていますが、価値観にまで掲げて実際の仕事ぶりにつなげている企業は希少だと感じます。
現在の仕事内容とその難しさは?
高崎品質ユニットの品質管理部では、バイオ医薬品の品質試験を行っています。私は試験を実施するための社内資格を取得し、品質を保つための分析に携わっています。
高品質な医薬品を安定供給するため、品質や試験法のモニタリング、試験法の新技術導入や試験法の技術移管、当局査察対応など、科学者としての視点も養う必要があります。試験の経験や知識を一つひとつ重ねながら、グローバル業務にも対応できるように国ごとのレギュレーションも学んでいます。
挫折を感じたことはありますか?また、どう乗り越えましたか?
非常に多くの知識が必要で、途方に暮れそうになったことがありました。品質管理は品目の数だけ試験法があり、それぞれを適切にモニタリング・維持管理しなければなりません。
乗り越えている最中ではありますが、疑問に思ったことがあれば経験豊富な先輩に質問しています。みなさん親身に相談に乗ってくれますし、新入社員のフォローをするメンター社員とは定期的に1on1ミーティングがあり、安心して業務に臨めます。
協和キリンの魅力は?
高品質な医薬品を世界中に届けるための設備、試験管理システム、人材が充実していることです。新品質棟「Q-TOWER」は分散していた機能が集約され、部署間の連携やアイデアの創造が促されます。最先端技術による自動化も進めています。
仕事の職種ならではの面白さは?
品質管理は「医薬品の最後の砦」と言われており、最も患者さんに近い立場で医薬品のものづくりに関われます。その分、自分の仕事が患者さんの健康に貢献していると実感しやすく、面白さを感じます。
長い年月をかけて研究開発した医薬品のポテンシャルを最大限引き出し、最高の品質で患者さんにお届けする使命感を持って働いています。そのため、SNSなどで患者さんのポジティブな感想を見かけると非常にうれしく思います。
就職活動中の学生さんへ一言お願いします。
協和キリンでは、多様なバックグラウンドを持ったメンバーが活躍しています。チームで多様性を最大限に発揮し、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして成長し続けているのは、全員が価値観と文化を共有できているからです。
学生生活を最後まで楽しみながら自分自身と向き合って「自分に近い志を持つ企業」を探してください。企業の理念を調べ、社員にその理念が浸透しているかを見たうえで、自らの志を照らし合わせてください。
One Day Schedule1日のスケジュール
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08:30
出社
高崎地区全体放送の朝の一言を聞き、ラジオ体操をします。
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09:00
研修講座の受講
メールを確認し、割り振られた研修講座を受講します。
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10:00
試験
予定していた品質試験を行います。半日で終わる試験もあれば、複数日に及ぶものもあります。
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12:00
昼休み
週末に作り置きしたお弁当を食べますが、月2回のスペシャルメニューが出る日は社員食堂で食べます。
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13:00
試験再開
試験の残りを完了し、結果をまとめます。
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14:00
リーンラボ活動
職場改善のための話し合いがあり、活発に意見を交わします。
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14:30
ミーティング
担当する製品のトピック、課題進捗状況などを共有します。大きな課題には全員で協力して取り組みます。
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16:00
1on1ミーティング
メンターの先輩に業務の相談をします。
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16:30
インプット
試験法原理の学習や最近の業界情報、ガイドラインなどをチェックします。
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17:10
退社
明日のタスクを確認してから退社し、30分後に帰宅して自炊します。マイブームはスパイスカレー。