育児社員座談会支え合えるから、 安心して育てられる、働ける。
様々な個性を持つ人が働く会社-協和キリンのそんな側面を、3名のお子様をお持ちの男女社員のトークから感じていただければ幸いです。
黒澤 哲平クロサワ テッペイ
研究開発本部 開発ユニット 臨床開発センター
2015年度入社秋山 鮎子アキヤマ アユコ
生産本部 CMC研究センター
2009年度入社いつ育休を取得しましたか?
また、育休申請時の周囲の反応はいかがでしたか?私も31歳で第一子を生み、育休を1年半ほど取得しました。CMC研究センターで出産を機に辞めた同僚はほとんどなく、育休を取得するのはごく自然な職場の雰囲気もあり、スムーズに育休を取得できました。子どもがいる同僚に「子育ての観点で、どれくらい育休を取ったほうがいいか」と相談に応じてもらったこともあります。
第一子の育休の復帰後に、上司には「2人目が欲しいと思っています」と伝えました。上司は、今後のライフプランも含めて受け入れてもらえました。子どもが保育園に入園したタイミングで復帰しましたが、私も2歳差で第二子が生まれ、再度育休を取得しています。
秋山
私は30歳で子どもが生まれ、育休を4か月取得しました。世間的には男性の育休取得は珍しいかもしれませんが、私が所属する臨床開発センターではすでに4名の男性社員が育休を取得していて、申請しやすい環境でした。上司も驚くことなく自然に受け入れてくれ、男性だから取りにくいと感じる点はありませんでした。
黒澤
営業本部でも、男性社員の育休取得率を上げる取り組みを行っています。育休を取得した男性社員のインタビューを動画配信して、不安の払拭や理解の向上に繋げています。
萩原
育休を取得した理由は、どれだけ育児が大変なのか知りたかったからです。短すぎると理解できないし、長すぎると業務に支障が出てしまう可能性があったので、上司に「業務に支障が出ない範囲で、どれくらい休めるか」を相談し、離乳食を食べられるようになる年齢である6か月までを目途に育休を取得しました。新生児の大変な時期にしっかり育児と向き合えたことは、とてもいい経験だったと感じています。
黒澤
育休取得や復帰に関する不安はありましたか?
仕事中心の生活から育児中心の生活へ急にシフトして「復帰してもちゃんと働けるだろうか、育児と両立できるだろうか」と不安でした。でも1年半後に復帰したら同僚が迎え入れてくれ、また以前の感覚を取り戻して問題なく働けました。
秋山
復帰後は「環境の変化で子どもを不安にさせてしまうかもしれない」と懸念していたのですが、子どもたちが新しい環境でそれぞれ楽しんでいる様子を見て安心しました。自分自身も仕事の時間にリフレッシュして、心を整えてから子どもと向き合えるので、復帰して良かったです。
萩原
不安はありませんでした。育休に入る前に、上司も後輩も快く引き継いでくれましたし、復帰後も希望していたグローバルの臨床試験に携わることができて、満足しています。
黒澤
私は復帰前後で違うプロジェクトを担当したため、育休に入る前は大切に向き合ってきたプロジェクトを手放す寂しさがありましたが、引き継いだ先輩が私の気持ちを汲んで「安心して任せて」と言ってくれたのが忘れられません。だから私も、育休に入るメンバーから引き継がれるときは同じように「任せて」と言いたいです。
秋山
職場復帰前後で変化はありましたか?
180度変わりました。子どもをそれぞれ違う施設に預けていたので、送迎に2倍の時間がかかり、時間調整が大変でした。子どもを寝かせる時間から逆算して、お風呂、夕食、退社の時間を決め、復職後慣れるまでは営業活動を17時過ぎに終えるように調整しました。今では時折ある遅い時間帯の仕事も夫婦で協力し合い取り組んでいます。
萩原
育休取得を経て、育児の大変さがよく分かりましたので、子どもが保育園から帰ってくる18時以降は仕事しないようにしました。今までは自分でやっていた業務を同僚に依頼することも増えました。子育て中の先輩、上司も多いので理解してもらえますし、独身の後輩も「やりますよ」と快く引き受けてくれ、助けられています。時差の関係で海外との会議が夜にある場合は、事前に妻に伝えて育児を分担しています。
黒澤
コロナ禍でリモートワークが浸透してからは、夕方には研究所から帰って在宅ワークするようになりました。子どもたちも「今は会社のパソコンを触っているから、話しかけちゃダメだね」と配慮してくれます。とはいえ、黒澤さんのように育児前に終わらせるのが大事だと思うので、締め切りより早く終わらせるよう意識しています。
秋山
「育児」と「仕事」の両立で工夫した点はありますか?
時間管理です。いつ子どもが体調不良になるかわからないので、外勤可能な日は訪問の予定を詰めたり、メールを開いたらすぐに対応したりと、スキマ時間もフル活用して仕事を後回しにしないよう心がけています。上司も私のパフォーマンスを最大化できるよう、個別面談を定期的に実施するなど不安や困りごとがないか常に声をかけていただいています。
萩原
「17時には退社する」と決めて効率化しました。どうしても終わらない仕事は事前にメンバーに相談して、分業や納期調整をしています。引き継ぐのも大変なので自分でやろうとした時期もありましたが、自分で抱え込むと業務が属人化します。「分担して確実に取り組んだほうが、自分にとっても会社にとってもプラスになる」と学び、今は協働意識を持って働いています。
秋山
私も全部自分でやろうとすると時間がかかるので、分業できるものは依頼しています。依頼する時に気を付けているのは、できるだけ納得感を持って取り組んでもらうことです。メールで「お願いします」だけだと印象が悪いので、電話でその仕事の背景や目的を共有して、丁寧に依頼するように意識しています。風通しが良いチームで、上司にも頼める環境です。
黒澤
育児を行う中で、支えになった仕組みはありますか?
復職直後は9時~16時の時短勤務にしました。ほかにもベビーシッター制度があり、まだ活用していませんが、登録していつでも使えるようにしています。「いざとなったら使える」という安心感があります。
萩原
子どもが急に風邪を引いたとき、会社のベビーシッター制度を活用して病児保育を依頼しました。内閣府が実施するベビーシッター派遣事業に準じた制度なので、リーズナブルに活用できます。
黒澤
コアタイムがない裁量労働制を活用し、日中に子どもを病院に連れて行って、ほかの時間で働くなど柔軟なワークスタイルを取り入れています。きちんと成果を出せば時間に縛られず働けて、育児と両立しやすいです。業務の内容や進捗を共有できるシステムがあり、メンバーへの引き継ぎもより円滑になりました。
秋山
研究開発でもシステムに共有フォルダがあり、作業して更新したファイルが誰でもリアルタイムで確認できるので、在宅ワーク時も便利です。
黒澤
営業もアウトルックで予定を共有し、チームスのチャットで活動共有をしているので、子どもが急に体調不良になってもフォローし合えました。協和キリンには「いつ何が起きるか分からないからお互い様」という意識が浸透していて、助け合う風土があるので育児中も働きやすいです。
萩原
- ※2022年12月時点
31歳で出産して「子どもとのかけがえのない時間を尊重したい」と考え、育休は2年間取得しました。2歳差で第二子を授かったので、続けて4年間の育休期間を過ごしています。
上司に妊娠の報告をしたら「良かったね。復帰後もサポートできるようにして待っているよ」と祝福してくれました。大きい仕事を任されるようになったタイミングでの引き継ぎに不安もありましたが、同僚から「ちゃんとバックアップするから大丈夫だよ」と言われて安心しました。MRとして担当していた先生方も子育て世代が多く「育児は大変だけれど一緒に頑張りましょう」と応援していただけました。
萩原